仕事を辞めたいと感じているけど、勢いで退職してもいいのでしょうか?40代なので行動に移しにくくて困っています。
40代の方で仕事を辞めたいと感じていても、退職するか判断するのは難しいものです。
40代となると結婚をして子供がいたり、役職がついている方もいるでしょう。
- 仕事を辞めたいと感じているけど退職の判断基準は?
- どのような時に退職をすればいいのかな?
- 退職しない方がいいケースはあるのかな?
上記のような悩みを抱えている40代の方は、本記事を参考にして退職すべきかの判断基準にしてみてください。
- 40代で仕事を辞めたいと感じている方は全体の10%程度
- 仕事を辞めたい時は周りの人の意見を参考にしてみる
- 精神的に疲れているなら退職も考える
- 実際に40代で仕事を辞めた人の体験談を3つ紹介
本記事では、仕事を辞めたいと感じている40代の方に判断基準を紹介するだけではなく、退職すべきケースと退職しないケースも併せて紹介します。
40代で仕事を辞めたいと感じている人は10人に1人程度
結論を言うと、40代で仕事を辞めたいと感じている方は、10人に1人いるので全体の10%になります。
仕事を辞めたい人は全体の10%程度ですが、実際に離職する人の割合は6%~12%程度です。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
40歳~44歳の離職率 | 6.5% | 11.8% |
45歳~49歳の離職率 | 6.6% | 11.5% |
全体の離職率 | 12.8% | 15.9% |
引用元:令和2年雇用動向調査結果の概況
上記の表のように、40代男性の離職率は約6.5%、40代女性の離職率は11.5%~11.8%になります。
全体の離職率と比べると男女ともに40代の離職率は低いものの、実際に離職している方がいることが分かります。
40代で仕事を辞めたいと感じている人が10人に1人いるので、あなたのように離職を考えている人も少なくありません。
しかし、40代で仕事を辞めたいと感じていても、実際に行動に移すのは簡単ではありませんよね。
仕事を辞めたいと感じても退職する前にやるべき対処法を確認しましょう。
40代で仕事辞めたいと感じた時の解消方法
40代で仕事を辞めたいと感じた時は、どのような解消方法があるのでしょうか。
すぐに実行できる解消方法について、上記の順番で説明していきます。
辞めたいと感じている理由をノートに書き出して言語化する
今、仕事を辞めたいと感じたら、まずは自分の気持ちを整理することが大切なので、冷静に考えるためにノートを準備しましょう。
ノートでは、「なぜ、今の仕事を辞めたいと感じているのか?」を具体的に書き出していきます。
例えば、仕事がつらいと感じる理由や、不満に思っていることを書き留めてみます。
スマートフォンのメモ機能やメモ帳とペンを使ってもいいので、気がついたことを思いつくままに書き込んでみてください。
ノートを作ることで自分の気持ちを整理し、どのような問題があるのかを整理できるので、仕事を辞めたいと感じた時の解消方法になります。
仕事が長期間忙しかった場合は有給を取りリフレッシュする
仕事が長い間忙しくて疲れがたまってきたら、有給休暇を取ってみましょう。
体が病気や怪我で休む必要がある場合はもちろんですが、心身ともに疲れがたまっていると感じるときも、休暇が必要です。
無理をして働き続けると、後で身体や心に影響が出てしまうことがあるので、心が「疲れた」「辛い」と感じるときは、無理をせずに有給休暇を利用しましょう。
休暇を取ることで気持ちをリセットすることができますし、元気に仕事に取り組むためのエネルギーを充電することにつながります。
周りの人に相談して客観的な意見をもらう
仕事を辞めたいと感じたら、周りの人に相談して意見を貰うといいでしょう。
自分だけで考えるだけでは視野が狭くなってしまいますが、周りの人に相談をすると、いろんな角度から仕事を辞めることに対して考えることができます。
職場の人や友達に相談しづらいのであれば、ネット上で意見を貰うのも1つの手段です。
SNSや掲示板で自分と同じような悩みを抱えている方に声をかけてみるといいでしょう。
40代で仕事を辞めたいと感じている!こんなケースは退職すべき
40代で仕事を辞めたい方は、現在の自分の状況に合わせて判断してみてください。
上記のようなケースに当てはまる方は、退職を検討してみるといいでしょう。
現在はパートで勤務しており、新しいパート先も多くある
現在パートで働いていて、新しいパート先があれば、仕事を辞めることを考えるのも一つの選択肢です。
収入面や精神面を考えても、新しいパート先が多くあるかどうかが重要になります。
しかし、新しいパート先が少ない場合は、現在の仕事を辞めることはリスクが高くなります。
新しい仕事を探す間に収入が途絶える可能性があるため、慎重に計画しましょう。
心身ともに疲弊しており、このまま続けていたら鬱になる
仕事を辞めたいと考えている方で、心身ともに疲れ果てている場合は、新しい職場が見つかっていなくても退職を検討することが大切です。
収入面の不安があるかもしれませんが、心身ともに疲弊した状態で働き続けることは、最終的には鬱になるリスクが高まります。
健康を最優先に考えて、心身のリフレッシュを図るためにも、退職を検討することが重要です。
すぐに転職先から内定が貰えるキャリアである
仕事を辞めたいと感じている方で、すぐに転職先から内定がもらえるキャリアがある場合は、退職を検討するのも良いでしょう。
例えば、プログラマーとして働いていた経験がある人は、退職後もすぐに関連企業に転職できる可能性が高まります。
転職がスムーズに行く見通しがあるならば、新しい職場でのチャンスを掴むためにも、退職を考えることは一つの選択肢です。
仕事を辞めても数年は生活できる程度の貯蓄がある
仕事を辞める場合に、数年は生活できるほどの貯蓄があるならば退職を考えることも1つの選択肢です。
収入が途絶えても生活に支障をきたさない程度の貯蓄があれば、仕事を辞めてゆっくりとリフレッシュすることができます。
貯蓄を活用して仕事との距離を置くことで、新たな可能性を模索したり自己成長に取り組む時間を作ることが可能です。
職場でいじめやハラスメントを受けていて改善の余地がない
職場でいじめやハラスメントを受けている場合は、仕事を辞めることを考えるべきです。
いじめやハラスメントが続く状況で改善の余地が見えないのであれば、自分を最優先に考えて退職を検討することが重要になります。
改善策が見つかる場合は周りの人に相談することも大切ですが、改善の余地がないと感じるのであれば、新しい環境でのスタートを考えることが賢明です。
40代で仕事を辞めたいと感じている!退職しないほうが良いケース
40代で仕事を辞めたい方は、現在の自分の状況に合わせて判断した方がいいのですが、退職しない方がいいケースもあります。
上記のようなケースに当てはまる方は、退職をしない方向で考えてみるといいでしょう。
転職を7回以上重ねている:書類選考で落とされる確率が上がる
転職を7回以上繰り返している場合、書類選考で落とされるリスクが高まるため、退職をするのは控えた方が良いでしょう。
何度も転職を繰り返すと、再びすぐに仕事を辞められると思われる場合があります。
企業側から見れば安定して長期間勤められるかどうかも重要なポイントの1つになるので、書類選考で落とされる確率が高まることが考えられるのです。
貯蓄が一切ない:失業保険の給付期間が終わったら生活が厳しくなる
仕事を辞めたいと感じている方で、貯蓄がまったくない場合は、退職しない方が賢明でしょう。
なぜなら、失業保険は原則として1年間給付されますが、給付期間が終われば生活が厳しくなるからです。
特に貯蓄がない状況で失業になると、生活費や必要な支出をまかなうことが難しくなります。
安定した生活を維持するためには、辞める前に貯蓄を作ることが大切です。
一時的な感情で辞めようとしている:退職後に辞めなければよかったと後悔する
仕事を辞めようとしているのが一時的な感情である場合は、後悔する可能性が高いです。
仕事を辞めた後に、「辞めなければよかった」と後悔することがあります。
そのため、一時的な感情で退職を決断する前に、冷静になって理由をよく考えることが大切です。
感情的な判断ではなく、慎重に考えた上で行動することが、後悔を避けるための重要なポイントになります。
辞めたい理由が明確でない:辞めても問題が解決しないことがある
仕事を辞めたいと感じていても、具体的な理由がはっきりしない場合は、退職しない方が良いでしょう。
なぜなら、仕事を辞めても問題が解決しない可能性があるからです。
退職する前に辞めたい理由を明確にし、問題の解決方法を考えることが大切になります。
仕事を辞めることで問題が悪化する可能性もあるため、慎重に検討してください。
40代で仕事を辞めた人のリアルな体験談をご紹介
40代で仕事を辞めた人のリアルな体験談をもとに、退職をするか検討しましょう。
退職するか迷った場合は、上記の体験談を参考にしてみてください。
40代で仕事を辞めて人生楽しすぎ!となった男性
以下、40代男性が仕事を辞めて楽しい人生を歩んだ体験談になります。
10年以上勤めてきましたが30代後半からストレスを感じるようになりました。理由は上司と部下の間での悩みや増える仕事量によって、プレッシャーが私を追い詰めたからです。
その結果、40代になって仕事を辞めることにしました。
辞めた後、妻からは笑顔が戻ったと言われ、毎日楽しく過ごすことができました。
現在はフリーランスとしてアプリ制作の仕事を中心にしています。以前の職場で築いた人脈がフリーランスとしての新しいキャリアにも役立っています。
家族との時間を楽しんで、人生の新たなスタートを謳歌しています。
激務で心が折れて退職した40代の女性
以下、激務で心が折れて退職した40代の女性の体験談になります。
5年間勤めましたが、激務により会社に対する不満が爆発寸前でした。上司は難しい仕事をすべて私に押し付け、書類を見て意見を述べるだけ。
上司からは「長く勤めれば給料は上がるから」と言われましたが、このまま激務を続けていく自信がありませんでした。
激務や上司との関係性など、様々なことを考えた結果、仕事を辞めることを決めました。
新しい職場では満足のいく給料がもらえます。相変わらず仕事は大変ですが、職場の人とは仲が良く、仕事終わりには食事をする仲間ができたのが嬉しかったです。
現在の職場に勤め始めてから、前の職場は辞めて正解だったと感じています。
次を決めずに退職して後悔した40代の男性
以下、次を決めずに退職して後悔した40代の男性の体験談になります。
前に働いていた会社の仕事がキツ過ぎて逃げるように退職しました。次の職場を決めずに辞めたので、無収入の時期が続いたので精神的に不安定になりました。
今までに転職した回数が多かったため、すぐに次の職場が決まらなかったのも後悔しました。
現在は新しい職場で働いていますが、転職する前に計画を立てればよかったと思っています。
まとめ:40代で仕事を辞めたいと感じたら退職すべきかの判断基準を見よう
40代で仕事を辞めたいと感じた際の解決方法をまとめました。
- 40代で仕事を辞めたいと感じている方は全体の10%程度
- 仕事を辞めたい時は周りの人の意見を参考にしてみる
- 精神的に疲れているなら退職も考える
- 実際に40代で仕事を辞めた人の体験談を3つ紹介
40代の方は10代や20代の方よりも仕事を辞めずらいのが現実です。
しかし、次の転職先が決まっていたり、どうしても辞めないと心身ともに疲弊する場合は退職を検討するのも1つの手になります。
自分の現在の状況に合わせて、仕事を辞めるか判断してみてください。